水を得た魚の如く、ぬりえ

ぬりえしてて気付いたら朝！

を経験した私は、相当ハイになりました。

５時間くらいやってましたね。

なんでもやりすぎは良くないと思うのですが、あの時の私は一つのことを続けて行う気力が自分に残っていたことが嬉しくて仕方なかったんです。

２時間のDVDも途中で意味もなく涙が出てきて最後までは見れない。

音楽も一曲を最後まで聞くということが出来ませんでした。

そんな私が、５時間ぬりえですよ！すごくないですか？

私まだまだいける。大丈夫だ。ぬりえならできる。

毎晩ぬりえしよう。

（このあと、毎晩ぬりえをしなければいけないと思い込みちょっとやばかった）

中原淳一の美しき塗り絵　

とても素敵だったのですが、他のも塗ってみたくなる。

ハマると収集癖なのでとにかく集めたい。

ぬりえを集めたい欲がすごいことに。

自分で外に買いに行くのは無理だし、当時はネットで買い物をしたことがなかったので、頼めるのは　親。

いい歳して、親に

ぬりえ買ってきてほしいんだけど。

考えられませんね。怖いです。当時の自分が。

その時っていうかちょっと前から？塗り絵ブームなるものがうっすらきていたようで、

うちの母でもすぐ見つけて買ってきてくれました。

風景。名画。幾何学模様みたいなの。花とか葉っぱとか。

４冊くらい買ってきてくれて、毎晩違うやつをやってました。

そして気付いた。

私に向いてるのは（私の今の状況に合うのは）幾何学模様みたいなやつ。

なんの模様だかさっぱりわからんけど、ごちゃごちゃしてて塗るところが多い。

そして何色で塗ってもいい。葉っぱは緑とか、空は青とかそういうのがない。

それが一番は私は何も考えずに集中できました。

そしてやっぱり、風景や名画は色鉛筆系がしっくりくる気がします。

ペンでパキッと塗るのには幾何学模様みたいなやつがベストでした。

毎晩ぬりえ。気付くと朝は当たり前。

でも夜に眠れないことに対する罪悪感は無くなりました。

なんというか、夜きちんと寝なきゃ病気は治らない！と思ってたんですが、

眠れなかったら、ぬりえすればいいし！

眠くなったら寝ればいいじゃん！

って考えられるようになったんです。

間違いなく夜に眠るほうが良いに決まっているし、

規則正しい生活を送ることは当時の私の病気を治す為には必須。

でも、急には無理。

少しずつ、少しずつぬりえの開始時間を早めていきました。

初めは夜中２４時から始めて朝までコースだったのですが、

だいたい２１時開始にすると、さすがに３時には目も肩もバキバキになります。

集中するってものすごく体力を使うんですね。ぐったりして４時ごろには眠れるようになりました。

ちょっとだけ調べてみたんですが、実際塗り絵には

・ストレス解消

・セラピー効果

・脳の活性化

などの効果があるみたいです。

ただし、ネットで見た限りだとやはりやりすぎは良くないらしい。

１５分から３０分とか、疲れるまでやってはいけませんとか書いてありました。

始めたページは絶対に完成させたくなるものです。１５分はないな私は。

ぬりえは自律神経のバランスを整えてくれる。

あくまで私の場合ですが２時間くらいがちょうどでしたね。

ぬりえで一番良かったことは、呼吸が楽に出来るようになったことです。

当時は本当に胸が詰まった感じがして息苦しかった。

ぬりえをしている間は息苦しさは感じていませんでした。意識がいい意味で呼吸などに行かず、自然に呼吸出来ていたように思います。

呼吸が整うということは自律神経にとても良いことです。

そしてぬりえをして良かったことのもう一つは、達成感が味わえたこと。

何事も達成することなく日々引きこもっていた私にとって、１ページ塗り終えた時の達成感は今までにないものでした。

ぬりえだけで病気が治った訳ではありませんが、ぬりえを始めなければ私の生活はもっと悲惨なものになっていたかもしれません。

病気も治ってしばらく経ちますが、ストレスが溜まってきたなと思ったら

ぬりえ！

今まで使われることは滅多になく、おしゃれなペン立てにただ突っ込んであったカラーペンたち。

買いすぎだって何度も親に注意されてたけど、

全然無駄じゃなかった！買っておいてよかった！

無駄なことなど一つもないのだ。

この記事を読んでくれた人が、ストレスでキーッってなったらぜひ試してみてほしいです。ぬりえ。