れんげ荘 レビュー 5回ほど読んでる
群ようこさんの本。
タイトル通り、もう5回は読んでる。
続編もあるんだけど、それも同じ回数。
私は読みたい本の波がありまして
推理小説とかめっちゃ読みたい!
純文学!恋愛小説!サイコホラー!
エッセイ!時代小説!
とその時に合わせて色々なんですが。
この本は
2個前くらいの記事で書いた
彼女のこんだて帖 と同じような感じで
なんか、やる気でないなーー。
頭使いたくないけど、さらっと心ほぐされたいなーって時の一冊。
群ようこさんの波はたびたびくるんですが、まず読み返すのはこの本。
初めて読んだのはエッセイだった。
(前の記事で書いた図書館で借りた)
読みやすくて、くすっと笑えるようなエッセイでこの人の小説読みたいなーと思って、そこから群ようこさんの本は全部買ってる。
年齢は全然違うけど、群ようこさんご本人とそれぞれの物語の登場人物に共感することが多い。
れんげ荘の主人公のキョウコは45歳。
私がこの本に出会ったのは27歳。
キョウコはある日突然仕事を辞めて、それまで貯めた貯金を毎月10万円だけ下ろして生活する!と決めて、家賃3万円のれんげ荘に引越しをする。
しびれる。
潔くてしびれる。
れんげ荘って名前は素敵なんだけど、だいぶレトロで風呂トイレは共同。2階は床が抜けそうだから誰も住んでなくて、住人はキョウコを含め1階に4人だけ。
このシチュエーション。
好き。
なーんか昔から古ーい木造の建物に憧れがある。
私自身は物欲もすごいし、全然ガサツなんだけど、その古ーい木造の建物を丁寧に手入れして、自分が気に入った必要なものだけで生活するってのに憧れる。
系統的には
テレビドラマの すいか
邦画の little forest
など大好き。
そのうちこの2つについても語りたい。
引っ越してからのキョウコの生活を書いてる話なんだけど、とくに大きな事件とかはない。
梅雨に湿気で大変とか、夏に蚊が大量で大変とか、冬はとにかく寒くて大変とか。
ほんと日常。
それが癒される。
アパートに住む人との関わりとかでちょっとお出かけしたり、隣に住む人がちょっと具合悪くなって心配したりそんな感じ。
完全に他人の普通の生活見てる感じ。
でもそれがいい。
現実的にはあんまりないシチュエーションなのに、妙に生活がリアル。
内容はそんなに詰まってないようで、実はぎっしり主人公と一緒に考える、悩む、ほっとする。読み終わった時、よし頑張ってみっかなーと思う。
丁寧に暮らしたいものよね。って思う。